旧型客車の塗色と等級帯色、形式標記の変遷

2000.06.03

 旧型客車の塗色と等級帯色の変遷について、形式標記と絡めてまとめてみました。なお、カラー表示している色については感覚的に調整したものなのでこの通りの色であるわけではありません。


明治30年〜昭和15年

(それまでの上・中・下等が一・二・三等に変更され、等級帯を採用。)
(5桁の形式標記。オハ32000など)
(車体塗色はぶどう色1号

一等車 二等車 三等車
  


昭和15年〜昭和20年?

(昭和15年:三等車の赤帯を廃止。)
(昭和16年:5桁の形式標記を2桁の形式標記に変更。オハ32000 → オハ31など)

一等車 二等車 三等車
  


昭和20年?〜昭和24年?

(昭和20年?:進駐軍の車輌が白帯になったため、一等車の帯をクリーム色に変更。)

一等車 二等車 三等車
  


昭和24年?〜昭和34年

(昭和24年?:二等車の帯を淡青色に変更。)
(昭和28年:37形式を29形式と38形式に分離。マロネ37 → 29、マロネロ37 → 38など)
(昭和30年:一等寝台を廃止・二等寝台に格下げ。マイネ40 → マロネ40など。)
(昭和31年:青大将塗装(淡緑5号)が登場(昭和35年まで?)。)
(昭和33年:あさかぜ(20系)、はつかり(44系)用として青15号塗装が登場。)

一等車 二等車 三等車 青大将 あさかぜ、はつかり
    


昭和34年〜昭和35年

(昭和34年:車体塗色をぶどう色2号に変更。三等車のIII標記を廃止。)

一等車 二等車 三等車
  


昭和35年〜昭和36年

(昭和35年:一等を廃止・格下げし二等級制に。旧一・二等 → 一等、旧三等 → 二等(寝台含む)。)
(  同  :旧二等車のII標記を廃止?)

一等(旧一・二等)車 二等(旧三等)車
 


昭和36年〜昭和39年

(昭和36年:一等車の帯を淡緑色に変更。)

   一等車       二等車   
 


昭和39年〜昭和44年

(昭和39年:近代化改装車の車体塗色に青15号が登場。)

   一等車       二等車   
 


昭和44年〜

(昭和44年:等級制を廃止。一等 → グリーン(グリーン車マーク付き)、二等 → 普通、
      一等(二等)寝台 → A(B)寝台。A寝台(旧一等寝台)の淡緑帯は廃止。)
(グリーン車の淡緑帯は国鉄末期に廃止。)

グリーン(旧一等)車 普通(旧二等)車
 


 ←戻る


Copyright (C) Hiroshi IMAIZUMI 2000 All Rights Reserved.