kitcheN製マイテ58コンバージョンキットから
              スイテ37
とマイテ58を組む

2000.04.10


[はじめに]

 kitcheN製のマイテ58コンバージョンキット(素材?)を、グリーンマックス(GM)のオハ35プラキットを種車にしてスイテ37を組みました。以下その報告です。

 このコンバージョンキットは、KATOマイテ49の側板と展望デッキを振り替えてマイテ58を作るものです。しかし、現在マイテ49が入手難であること及び当該キットを2枚確保していたことから、マイテ49の代わりにGMオハ35を種車にすること、及び展望車の車種増加を目指し、1枚をマイテ58の改装前の形式であるスイテ37として組んでみたものです。

[使用パーツなど]

 スイテ37は台車がイコライザー式3軸ボギー(TR76)であることがマイテ58との大きな違いです(後にTR73に振替)。マイテ58のキットは2種出ていました(マイテ58 1,2)が、手持ちは2枚ともマイテ58 2で、車体は図面と比べても違いが無さそうだったのでマイテ58 2のままです(マイテ58 1 は改装により側板の窓の一部が埋められています)。展望デッキの形状は少し違うかもしれませんが、これは無視しました(^^;;)。台車はTR-76とほぼ同型と思われるキングスホビーのTR-71を、種車は前述のようにGMオハ35を使用しました。なお、接着は特記しないかぎり瞬間接着剤により行いました。

[上まわりの工作]

 車体と展望デッキはキットの説明書通りに折り曲げとハンダ付けで作りました。折り曲げ部分(細いランナーでつながっている)に少々歪みが出ましたが、ペーパーでヤスって少し修正しました。乗降デッキ側は、オハ35のデッキを切り取ってヤスリ整形後に接着した後、オハ35の妻板を接着しました。側板の裏側には、屋根と床板の取付け用にプラ板のスペーサーを接着しました。

 次に、オハ35の屋根の展望デッキ側を加工します。屋根上のステップを削り取ってから、デッキ部の絞り部分(乗降デッキ側より多少長い)を車体との現物合わせでヤスって合わせ、肩の部分もそれに合わせて少し整形しました。展望デッキ側の屋根端面は円弧状(オハ35は角がある)になっているので、キットの展望デッキ天井に合うようにヤスって整形しました。ここで屋根と車体を接着しました。

 この状態で上回りはほぼ形になっていますが、展望デッキの上部妻面(幕板部)がパックリ口を開いた状態になっています。ここに、0.3mm真鍮板及び雨樋を現物合わせで整形して接着しました。また、展望デッキの天井板が側板の雨樋より一段下がった状態になるように0.3mmプラ板を現物合わせで整形して接着しました。現物合わせの作業が多かったので、これらの工作に一番手が掛かりました。

 この後、展望デッキ側の側板の縦樋、自動連結器(昔のGM客車キット付属のやつ)、テールランプ(プラ板より自作)、ベンチレータ(GM別売:プラ用接着剤使用)を接着して車体はでき上がりました。

[下まわりの工作]

 オハ35の床板は、まずキングスホビー製3軸ボギー台車の取付用にボルスター部分を加工しました。これはタバサのマロネ29など3軸ボギー客車キットの説明書にあるように、2枚のプラ板でボルスターを作り、元のボルスターを削り取って、床板端から18.5mmの所に中心ピン穴が来るように接着したものです。そうしてから、床板の両デッキ部分を切り取りました。これは、展望デッキ側には真鍮製の床板が既にあり、乗降デッキ側もデッキ−客室の仕切り板が床板に当たるためです。そのため乗降デッキ側は現在床板がありません(^^;)。また、側板の床板止めがかなり高い位置にあるので、床板止めに1mm(実際には0.6-0.8mm位)プラ板片等を貼り足して腰の高さを調節しました。
 床下機器はオハ35のものをマイテ49に準じて配置しました。

[塗装など]

 車体はぶどう色2号(GM2番)、屋根はグレー(同35番)、下回りは黒(同10番)で塗装しました。その後レタリング、白帯(GMステッカー)等を入れ、窓ガラス、乗降デッキ側の貫通幌及びテールマーク(プラ板)をそれぞれ合成ゴム系接着剤で接着しました。テールマークの絵(かもめ)は、お絵描きソフトで描いてカラー印刷(縮小)し、切り抜いて合成ゴム系接着剤で貼ったものです。

 以上のように、GMオハ35を種車にしてもkitcheNのマイテ58コンバージョンキットを組むことができました。
 このスイテ37は、当鉄道のオハ35系編成「鴎」の最後尾を勤めます。これにより、今まで最後尾を勤めていたスイテ49(KATOマイテ49のレタリング変更)はその任を解かれ、別の列車に振り向けられることになります。

[追加:マイテ58 1 ]

 スイテ37と同様にマイテ58 1 を組みました。キットがマイテ58 2 のものだったので、1箇所側面の窓を埋めました。その他のスイテ37との相違点は、台車(TR-73:KATO)、床下(一応冷房化したという設定)、ベンチレータの数、テールランプ(2個:銀河モデル)などです。テールマークは「はと」(昔のKATOのシール)にしました。



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