KATOのスハ44を スハフ43 10番台 に改造する

2000.12.21
2001.01.09 update


[はじめに]

 KATOのスハ44を改造してスハフ43の10番台を作ってみました。この車輌はスハ44に車掌室を設けて緩急車に改造したもので、形態的にはデッキ位置はスハ44と変わらず、車掌室と客室との境の窓が埋められているのが主な特徴です。以下その報告です。

[使用パーツなど]

 KATOの単品売りスハ44を使用しました。屋根と床下はそのまま使用します。その他、近代化改装車用のドアパーツ(銀河モデル)、テールライトパーツ(タヴァサ)、ミニライトユニット(キングスホビー)などを使用しました。

[車体の工作]

 まずは窓埋めです。デッキから2番目の窓を0.2mmプラ板(透明プラバン)で塞ぎ、継ぎ目に瞬間接着剤を流してペーパー(#600、#1000の耐水ペーパーを窓高さに切ったプラ板に貼ったもの)で仕上げ、また車体裏側からも0.5mmのプラ板を貼って補強しました。 ....と書くのは簡単なのですが、実際には仕上げを1回失敗しています(^^;;;)。続いてデッキドアと洗面所・トイレ窓に銀河のパーツを貼って近代化改装の姿にしました。

 次に妻板の加工に移ります。所定の位置にテールライト用の穴を開け、タヴァサのパーツを取り付けました。デッキ側には0.2mmプラ板から切り出した手すり(ほとんどステップですが)を接着し、さらにGMの余り物妻板パーツから切り出した妻板ドアを付けました。

[テールライトの点灯化]
 車掌室側のテールライトを点灯化しました。座席パーツを2列分切り取って車掌室とし、下回りにセットしたASSYパーツの余り物の通電板を車掌室床部まで延長して接点としました。そこにプラ板を介して床板にネジ止めしたミニライトユニットのリード線を接触させ、ユニットから出ている光学繊維をテールライトまで導きました。なお、光学繊維の径が大きかったのでテールライトパーツを0.8mmドリルで中グリしましたが、これはパーツを妻板に付ける前に行っておくべきでした。また、光学繊維の切り口にはクリアの赤を塗っておきました。
[塗装など]

 車体を青15号(GM7番)で塗装した後、インレタ貼り、ドアサッシ磨き出し、Hゴム色入れなどを行い、床、窓ガラス(窓埋めした部分は切削、デッキ部は削除後新設)、屋根、貫通幌と合わせて一応の完成です。なお、スハフ43の10番台の実車はアルミサッシになっていますが、塗装ですっきり仕上げる自信が無いためアルミサッシ化していません。

 このスハフ43は、同様に青15に塗替え等を行ったスハ44との2両で、往年の銀河など急行客車列車の指定席車として運用されることになります。


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