寸法を測ってみると、両車の台車位置の差は2mm弱でした。そこで、台車のビス穴を中央軸よりに開け直せばいけるのでは、と思いました。台車の構造的には1.5mmくらいが限度みたいでしたが、もともと厳密な工作では無いのでそのくらい移動できれば良いでしょう。
仮に台車をセットして様子を見ました。(上:移動前、下:移動後)。これで良い感じです。
キット組みのマロネロ37と比べたらほぼ同じ位置でした。0.5mmくらいズレている筈ですが、結局位置の差は1.5mm前後だったようです(あれま)。
ということで、削ったビス穴の反対側を2mmプラ板(実際には1mmプラ板を2枚重ねて接着したもの)で埋めて円形に削り、ビス穴が移動できました。
続けてカプラーを引っ込める処理です。KATOカプラーNに交換しただけでは、やはりカプラー飛び出して車間が空きました。そこで車間短縮ナックルカプラーに交換したところ(写真の手前)、ちょうど良くなりました。R243のSカーブも通過できます。
車間の比較です。
(カニ38(無加工:KATOカプラーN-JPB)とスハ32(KATO、以下同じ))
(スエ78(KATOカプラーN)とスハ32)
(スエ78(車間短縮ナックルカプラー)とスハ32)
ここで、上の写真で気がつきましたが、かなり車高が高いです(もともと最近のKATOの客車はこの傾向がありますが)。調べてみると、床板の集電板と台車の集電板の接触位置がズレたことにより起きているようです。そこで床板の集電板の曲がりを少し調整し、加えて台車の集電板の上端を少し削ったところ、何とか最近の客車くらいまでになりました。ただ、やりすぎると集電できなくなる恐れはあります。
これで完成しました。