KATO スエ78をマユニ78に戻し改造する

2023.10.07

[はじめに]
 KATOのスエ78 15は、我が鉄道ではASSY組立ての単独配置であり、そのままでは留置しておくくらいしか使い道がないため、救援車に改造される前のマユニ78 21に戻し改造(?)することを当初から目論んでいました。以下、その概要を写真を中心にお送りいたします。

[デッキ扉の追加]
 デッキに扉を追加します。ジャンク箱からKATOオロ30のデッキ部、中村精密客車キットの妻板(扉部分を使用)を発掘し、ドア部分を切り出して妻板ドアはハメ込み、デッキ扉は裏から接着しました。


[床下の工作]
 床下に吊られているレール?を切除し、GMのパーツから機器類(付属品箱、発電機、トイレ流し管)を接着しました。また、ドアの厚みの分だけ下回りが当たるので、その分の床板と内装を削りました(写真3枚目の黄矢印)


[屋根の工作]
 屋根の水切りを削り、ベンチレータと煙突を引き抜いて穴をプラ板で埋めて瞬間接着剤を盛りました。そのまましばらく置いてヒケを出しきります。その後屋根をヤスリ、耐水ペーパー、サーフェーサーで平滑にし、ベンチレータの位置を鉛筆でマーキングして小穴を開けました。ベンチレータはKATOスハ43系を使用し、取り付け足は1.0×1.8mmの長方形なので屋根の穴を1.6mmに広げてから前後方向に細丸ヤスリで長穴にして押し込みます。


[雨樋の追加]
 屋根の塗装前に雨樋の処理を決める必要があります。色々考えましたが、結局のところ単に帯板を貼ることにしました。0.2mmtの透明プラバンを0.8mm幅に切り出して雨樋の位置に貼り付けました。妻板側にも同様に0.3mmtプラ帯板を曲げて貼り付けました(透明プラバンは固くてうまく曲がらないのです)。また、妻板にはランナー引き伸ばし線の竪樋を付けました(あまり目立ちませんが...)。屋根と雨樋の塗り分けは最初にグレー(GM35番)を塗り、屋根をマスキングしてぶどう色2号(GM2番)を塗りました。


[終盤の工作]
 屋根にベンチレータを取り着け、車体にインレタを貼りました。インレタはキングスホビー(当時)の郵便荷物用、一般客車用の切り貼りです(東オク+マユニ+78+21)。インレタは買って20年近く経ちますが、特に劣化はしていないようでした。剥がれ防止に半光沢クリアー(GM44番)を吹きました。窓ガラスには保護棒とスリガラスを追加します。保護棒はGMの保護棒付き窓ガラス(プラ)、スリガラスは通常の窓ガラス(プラ)を耐水ペーパーで擦ったものを使いました。


[完成]
 全体を組み立てて完成です。


[考察など]
 見回してみると、雨樋周りがあまりうまくいってません。これは透明プラバンを使ったことにより歪み、ズレが見えにくかったことが主因と思われました。雨樋の位置も少し高くなりました。あと、車高がまだ少し高いです。
 ちなみにマユニ78への改造は昭和29年(1953)頃なので、編成は茶色(実はぶどう色1号)のスハ43系、オハ61系、旧ロあたりでしょうか。ダブルーフ車を混ぜても良さそうですね。
 なお、改造の詳細をブログの2023年9月に掲載しているので、詳しくはそちらをご参照下さい。


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