KATO8620(58654)SL人吉 を一般形に近づける

2023.06.10

[はじめに]
 KATO8620(58654)SL人吉 を一般形に近づけてみました。一般形に「する」のではなく「近づける」というのは、自分の腕では「する」のは無理だという自信(おぃ)があるからです。以下、その簡単な顛末を写真を中心にお送りいたします。

[動機]
 KATO8620(58654)SL人吉(以下「人吉」)は、自分としては門鉄デフなのがポイントで、KATO8620東北仕様(以下「東北仕様」)のバリエーションとして門鉄デフが欲しかったので、人吉を何とかして通常のタイプにできないかと思ったのです。基本的にはテンダーと金帯を何とかしようとしました。


[テンダー]
 テンダーは台車がコロ軸受けなので東北仕様のテンダー台車ASSYを買ってきて交換しました。といっても単純には交換できませんでしたが。そして、重油タンクを覆うように石炭(バラスト)を盛り上げ、黒く着色しました。さらに、C56用ライトユニットを装着して点灯仕様にしました。


[機関車本体]
 本体はできるだけ分解しましたが、KATOの新シリーズ蒸機の分解は初めてだったのでかなり大変でした。分解の後、可能な所の修正を行いました。主なものは煙突の金帯消し、回転火の粉止めの短縮、ランボード、ボイラーバンドの金帯消し、キャブ屋上の列車無線アンテナを信号炎管(TOMIX C55の余りパーツ)に交換、などです。

 さらに掴み棒を黒く塗り、前面ダミー自連をビジネスカーナックルカプラーを加工したものに交換しました。ただし、ダミーの自連とこのナックルでは柄の幅が異なり、そのままでは緩くて排障器が固定できませんでした。そこで合成ゴム系接着剤を塗って柄の幅を増やして排障器を固定しました。



[組み立て、完成]
 元通り組み立てて完成です。しかし、組み立ても大変でした(^^;;;)。また、ロッドを外すのはかなり危険そうだったのでロッドは赤のままです。前部ナックルカプラーはちょっと位置が高め?
[追記:2023.06.16]
 その後、ロッドに鉛筆の芯の粉を刷り込んで赤をくすませました(トップの写真)。[ブログ記事]

[考察など]
 門鉄デフの8620も良いものです。車体は艶ありで、赤ロッドや一部に金帯があることと合わせて、想定としては「機関区が全検上がりの機関車にちょっとお化粧してお洒落にしてみました」的な感じでしょうか(^^;)。また、前部ナックルカプラーは左右動が無いため、やはり小カーブでは連結できる車両は限られます。特にSカーブは苦しいです。何とかカプラーの首振り量が多いテンダーは通ったので、あくまでも重連用なのかもしれません。
 なお、加工の過程をブログの2023年5月に掲載しているので、詳しくはそちらをご参照下さい。


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