小型郵便荷物気動車を作る

2006.02.28


[はじめに]
 グリーンマックス(GM)製のキハ04・キニ05プラキットを組んでいて余剰となった、キニ05のパーツ一式から小型の郵便荷物気動車を作りました。今流行りのBトレや鉄コレに若干通じるものがありますが(^^;)、設定としては、国鉄から払い下げられたキハ40000をキユニに更新改造した、ということにしています。以下、その概要を報告いたします。

[上回り]
 まず、キニ05の側板を図のように切り接いで短縮しました。これにより車体長がキハ40000サイズになります(厳密ではないです)。妻板はキハ04のもの(キニ05用は他に使い回していたため)を使い、車体を組立てました。1カ所の荷物扉を挟んで、窓の無い側を郵便室としています。また、ヘッドライトは屋根上ではなく、妻板上部に取付けてみました。
 屋根も車体に合わせて短縮しました。ベンチレータは元の位置(屋根裏のガイド穴のとおり)に付けているので切り接ぎの位置で間隔が空いていますが、特におかしくはないようです。
 なお、動力ユニットが車内にぴったり入るくらいの大きさなので、動力ユニットとのアタリを避けるために側板や屋根のリブを適宜削っています。 
図 :側板の切り接ぎ
写真:車体の組立て


[下回り]
 動力はGMの旧型気動車用を切り継いで短縮しました。継ぎ目の上面をプラ板で継ぎ当てし、下面の通電版の継ぎ目はハンダ(ヤニ入り)付けしました。カプラー(KATOカプラーNに交換)がかなり前方に飛び出しますが、動力ユニットの構造等の関係でやむを得ませんでした(キハ40000は各台車がもっと車端側に寄っています)。
 床下機器はキットのパーツを適当に選択・加工して配置しましたが、スペースの関係で重要な機器がかなり抜け落ちていると思われます(苦笑)。
写真右上:短縮した動力ユニット(黄矢印が継ぎ目)
写真右下:通電版の継ぎ目(黄矢印)(左)、床下機器(右)


[塗装、その他]
 上回りと下回りの取付けは、動力ユニットのモーター側を差し込み式、もう片方をネジ止め式にして狭いスペースと簡略化に対応しました。床下機器は合成ゴム系接着剤で動力ユニットに軽く接着しているだけです。
 塗装は、車体はクリーム色1号(GMスプレー5番)と青20号(16番)の塗り分け、屋根はダークグレー(35番)、床下機器は黒(10番)という、当鉄道の標準?色としました。表記関係は「郵〒便」と「荷物」だけをとりあえず入れてあります。形式は、他の車輛もそうですがあまり考えてなくて、まだ表記していません。国鉄なら、さしずめ"キユニ04"とでもしたいところですが。(^^;;)
写真右上:上回りと下回りの取付け状態
写真右下:出来上がり(TOP写真と反対側)


[考察など]
 製作前に簡単な図面を書いた段階ではあまり格好良いとは思わなかったものの、出来上がってみればそれなりに気に入っています。動力ユニットが今となっては旧い製品ですが、スローは効きます。この種のローカル私鉄に全室の郵便荷物車が必要かどうかは議論の余地がありそうですけれども、色々車両が増えるのは楽しいものです(^^;)。機関車代用で貨車や客車を牽かせてもそれなりに絵になるかもしれません。


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