片ボギー式小型気動車を作る

2001.05.15


[はじめに]

 キングスホビーから(旧シバザキ製の)小型ディーゼルカーのボディキットが再販されたので早速購入しました。今回の製品は屋根(ホワイトメタル製)やライト類も付属しています。前回の時は客車として組んだのですが、現在は各種の小型動力が使えるため、ディーゼルカーとして組もうと動力を物色したところ、ワールド工芸のワ12000の動力ユニットが目に止まったので、これをひとヒネりして片ボギー式の気動車を作ることにしました。以下、その報告です。

[動力ユニット]

 前述のとおりワールド工芸のワ12000の動力ユニットを使用しました。ちなみに貨車が動力付きなのは、無動力の機関車を押すためです(いわゆるユーレイ(幽霊))。1軸駆動ですがウエイトをかければ貨車の1、2輛は牽けるようです(高電圧には注意が必要ですけれど(説明書によると8Vまでで使用))。なお、動力を失くしたワ12000は別途車輪を手当てして普通の貨車になりました。

[車体の組立]

 車体は普通に組み立てました。荷台は片ボギーの個人的イメージ(^^;)により片側だけとしました。


屋根の幅に合わせて車体の幅と妻板の曲面を決めました。
  
車体の完成。屋根と荷台は塗装後に組合せます。

[下回りの工作]

[全体の組立てなど]

 車体に下回りを取付けて高さを調整します。ボギー側は荷台部分の床板、単軸側は車体内側に接着した1mmプラ板の帯で車体と下回りを支えています。両者を固定する上手い方法が見つからない(ネジ止めするスペースが取り難い)ので、とりあえずはかぶせてあるだけです。
 テールランプはキット付属のものを使用しました。ベンチレータ(GMキットの余り物)とヘッドライト(キット付属品ではなく2mmφプラ丸棒から加工)は屋根の下塗り後に取付けました。荷台も塗装後に床板に接着しました。
 また、屋根の裏にはマッハのミクロウエイトとワ12000に付属のウエイトを接着しました。

[塗装など]

 塗装はGMスプレーを使用し、下回りと荷台は黒(No.10)、屋根はダークグレー(No.35)、車体はクリーム色1号(No.5)と緑色2号(No.13)に塗り分けてみました。イメージ的には東野鉄道といったところでしょうか(東野鉄道には片ボギー式/荷台付きは無かったようですが)。
 なお、金属部分の下塗りとして今回はモデラーズのメタルプライマーを使用してみました。手軽なスプレー式で塗膜も丈夫ですが、乾燥が遅めなので、乾いたつもりで触ると指紋が付いてしまうことがありました(^^;)。
 後は窓ガラスを入れてとりあえず出来上がりました。なお、前方の一部窓ガラスには保護棒を付けて小荷物も運べる設定にしてあります(^^;)。

[考 察]

 走行は良くスローも効きますが、やはり1軸駆動のため平坦線ではともかく、ちょっとした勾配ではトレーラー1輛でも辛い時があります。とはいうものの、これ以上ウエイトを増すとモーターに負担がかかり過ぎるので、基本は単行運転なのかもしれません。

 参考までに、243Rでのボギー台車枠と固定軸車輪のズレ具合を下の写真で示しました。
 
  243R内側。
    
  243R外側。


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